miyaMoto2005-03-20

今日は少し肌寒い。イヤホンを耳につっこんでJack JohnsonのIn Between Dreamsを聴きながら駅へと歩く。一曲目のイントロから、ハワイの夕暮れ時の海岸へと気持ちがふっとぶ(もちろん本当には行ったことないですよ)。なんというパワー。二曲目のNever Knowが大好きだ。


歌詞カードの訳詞を引用

何も知らずに、
僕たちは衝撃的だけど、何でもない
僕たちは一瞬なのさ。頭はいいが、見当がつかない
僕たちはただの人間さ。楽しいけれど複雑な
僕たちはがんばっている
でもどこにつながっているのだろう
僕たちは永遠にわからない

こぎみよいテンポで軽く韻を踏みながら、耳元でささやくように歌うジャック。ああ、あんたイイよ。最高だ。

地下鉄のホームに着いたところで、今日が地下鉄サリン事件から10年目だったことを思い出す。10年前の今日、あんたはどこで何をしていた?被害者の中にはいまだ後遺症に苦しむ方が多くいて、国からの支援も乏しく深刻な実態にあると報道されていた。「なんだってこんな事件がおきちゃうんだ?」あの頃はその突拍子のなさに訳が分からないでいたが、いまだに訳はわからないままだが、そういう事件の存在が日常的になりつつある気もする。そう、おいらには何もわかってない。ただ、そうした理解不能な事件が起きることにどこかで慣れつつある。それは、とても危険なことなんじゃないだろうか。

内幸町で地下鉄を降りて、日比谷野外音楽堂へ。「いまこそ平和を守るとき 国際共同行動」に参加するためだ。そう、今日はイラク開戦から2年目でもある。二年前の今日、あんたはどこにいた?バクダッドじゃあないことは確かだな。おいらは恥ずかしいことに二年前の今日、自分がどこにいて、何をしていたのか思い出せんよ。我が国の首相が真っ先に支持表明をした侵略戦争の始まった日だというのに!

日比谷野音はすげー人。主催者発表、六千人。収まりきれずに外に人があふれ出してる。映画監督の神山征二郎氏、前レバノン大使天木直人氏、共産党から志位氏、社民党から保坂氏などが挨拶。スピーカーの音が小さく、隣や後ろからの、わいわいがやがやで時折演説が聞こえなくなる。集会終了後のデモはなかなか出られず、一時間近く待たされた。
「こうした集会に初めて参加しました!」という人がとても少なそうな集会だった。なにせおっちゃんの割合が高かった。若い人は本当に少ない。自分ではこういう集会に参加するときは必ず何人かに声をかけて参加する様にしているのだけれど、今回は一人にも声をかけずに参加してしまったことを反省。

こっからはあくまでも建設的提案だ、ごるあ!
今日参加した人間が次に参加するときに必ず一人を連れてくれば、こうした集会は倍々に広がっていく。そんな風にソロバン勘定どおりにいくわけはないが、少なくともみんなが「誰かを誘ってみよう」と思う集会やとりくみはマンネリにはならないのではないか。平和への思いは渦巻いていたが、それと同じくらいに閉鎖性と保守性を感じてしまう運営だと、参加している間ずっと感じていた。おいらたちは、例えば隣に住んでる人を呼べる様な運動づくりをしたほうがいいのではないか。「戦争には反対だよね〜」という人はめちゃくちゃいるが(てか、出会う人ほとんどがそう)、ぶっちゃけ、こうした集会に気軽に連れてくるのは難しい。誘う時も、「絶対に後悔しないから来てみそ」とはなかなか言えない。「こんな集会がありますので、来てみませんか?」というお誘いを数多く撃っているだけである。まあ、それでも来る友人は結構いるんだが、顔を輝かせて「来て良かった!」いう人はほとんどいない。
あ、なんか長くなりそう。この話題については後日、続きを書く。