マックでユニオン結成

マクドナルドに労組、矢継ぎ早の改革に話し合いの場求める」

 日本マクドナルドに勤務する店長らは29日、労組「日本マクドナルドユニオン」を結成したと発表した。アルバイトも対象に今後広く参加を呼びかける。大手ハンバーガーチェーンで労組が結成されたのは初めて。同社では昨年、22億円の残業代未払い問題が発覚したほか、店長が残業代支払いを求める訴訟を起こすなど、労働環境を巡る問題が相次いでいた。

 設立に参加したのは愛知など6県の200人でバイトも含むという。栗原弘昭委員長は設立の狙いを、2004年に原田泳幸氏が最高経営責任者(CEO)になってから「改革が速すぎて説明不十分な点があり、対等な立場で話し合うには労組が必要」と述べた。会社側は「労組の結成は労働者に保証された権利であり、誠実に対応したい」としている。

[5月30日/日経産業新聞]

http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/top/index.cfm?i=2006052909425b1



マックの店長が不払い残業代の支払いを求めた闘いで勝利した事は記憶に新しいが、とうとうユニオンを結成しアルバイトとも連帯する流れに発展しているらしい。素晴らしい。確実にこの国の労働運動は新しい動きを見せている。萌芽である。財界はこうした動きを相当敏感に意識しているだろうが、止められるもんではない。驚くほどの勢いで全分野的広がりを見せるはずだ。

ジャンク好きのおいらは月に一回はマックに足を運ぶ。アルバイトが満面の笑みを浮かべ「いらっしゃいませ!」と叫ぶのが日本のマックのお約束。しかしその笑顔の裏には厳しいマニュアルと低賃金での過密労働があろうことは安易に想像できる。だいたいおまいら、暇そうにしているマック店員て見たことあるか?

店長は朝から晩までバイトのシフトや店の売り上げや客とのトラブルに追われ、ギリギリまで追い込まれるのだろう。一歩間違えば、「この無能なバイトどもめ!」と周りに当たり散らすか、「自分には他店の様な結果を出す能力はない…」と競い合いの中で押しつぶされてしまう。

一体、苦労しているのは誰で、辛い思いをしているのは誰なのか。散々搾り取っていくのは誰なのか。

「一人はみんなのために、みんなは一のためにという思いが勝利につながる」サッカー日本代表でその不動たる地位をつかみとった小笠原が口にしている言葉だ。それこそ何世紀も前から繰り返されるスローガン。なぜならそこには普遍性があるから。一人の力は小さくとも、大きな集団をつくってしまえばあっという間に物事は変動する。

「自分に能力がないとダメっすね。スキルをつけるしかないんすよ」何度となく聞いた若い労働者たちの言葉。自己責任と能力主義の支配。いつまでそこで苦しめばいい。

ユニオンの輪をつくろう。あらゆる職場にユニオンの輪を広げるのだ。一人で悩み、苦しむ労働者をなくせ。オニオン・リングじゃないぞ、間違えるな!

よお、おまいら。社会的連帯ってなによ。