「嫌なら読まなきゃいいじゃん」という選択肢もありだが、個人的にも、恐らく社会的にも、そういうわけにはいかない問題だと思っているのだ。

フジの余韻を害す様な、嫌〜な感覚に遭遇した。

2〜3日前に書店で立ち読みしたのだが、ロッキンオン9月号が「『ライヴ8』徹底検証!!」なる特集記事を組み、山崎編集長がこのイベントに対して痛烈な批判を行っていた。
ライブ8(http://www.live8.jp/)に参加した人にも、ほっとけない世界の貧しさキャンペーン(http://www.hottokenai.jp/)に参加している人たちにも冷水をぶっかける様な内容であると感じた。

というか、やっとこさホワイトバンドを手に入れ、「これはねチャリティとは違うのよ。世の中のシステムを草の根から変えていくっつー、かなーり優れた取り組みだと思ってんのよ。てか、あの指パッチンCM、最初GAPかと思ったよ。宣伝戦略もスゲーのよ。」などと鼻の穴ふくらませて語っていたおいらに、「そんなんロックのやることちゃうやろ」的な冷笑を浴びせかけられた感じ。

ああ???ロックなんて、いつだって、世界を変えるために七転八倒してんじゃねえのかよ。(まあ、もちつけオレ)

http://www.rock-net.jp/rockinon/next.html

U2×ポール・マッカートニー共演!! ピンク・フロイド再結成!! そしてR.E.M.、コールドプレイ、グリーン・デイリンキン・パークデスティニーズ・チャイルドetcが集結!! そして幕張にはビョークグッド・シャーロットマクフライ登場!! 7月2日、日本を含め世界9ヵ国で開催されたワールドワイド・キャンペーン=『ライヴ8』――伝説の『ライヴ・エイド』から20年、貧困救済というテーマのもとに160組以上のアーティストがジャンルも国境も超えて集結したこの巨大キャンペーンとは一体何だったのか? U2・ボノのインタヴュー、ロンドン/フィラデルフィア/幕張の3会場を通して見た『ライヴ8』徹底討論をはじめ、2005年7月2日というロック史上の「事件」をRO編集部が総力を挙げて検証する一大特集です

感じたのは嫌悪感であり、怒りであり、失望である。もちろん、ライヴ8に対してではなくロッキンオン社にであり、山崎洋一郎編集長に対してである。雑誌の発売から数日が経っており、批判の嵐に遭っているかと思いきや、ググッてみたが今のところ目立った反応はない様だ。ロッキンオン誌の掲示板では現在までに二人がこの件について書き込んでいる(http://www.rock-net.jp/rockinon/bbs.html

かなりの読者数を持ち、若いロックリスナーにそれなりの影響力を持っている雑誌だと思う。というか、自分自身がロックを批評的に聴くということを教わったのは、10代でロッキンオン誌と出会ったからだ。山崎氏はエミネムがブッシュ批判の“モッシュ”をリリースしたとき、全文訳を載せていて、おいらは「この編集者は信頼出来るなー」と思った。

それだけに、はっきり言って軽く見過ごして良い問題ではないと感じた。
雑誌を読んでいないみなさん、抽象的で本当に申し訳ない。
おいらに、こうした問題を理論的に検証したり、批判したりしていく能力が欠けている事は充分に承知の上で、雑誌を購入して反論をあげるつもりでいる。(いや、おいらの感じた違和感を見事に文章化してくているサイトを見つければ、それを紹介して終わりなのだが。今の所見あたらないので)これまでのチャリティとは一線を画す取り組みだと見抜けない山崎氏の目は節穴である(ふしあなさんふしあなさんしゃいーん♪)。


が、広島・長崎から帰ってきてからになるので、10日以降だ。