韓国映画

おいらの中で韓国映画界の四天王と言えばポン・ジュノ殺人の追憶etc)、キム・ギドク(悪い男etc)、ホ・ジノ八月のクリスマスetc)、パク・チャヌクオールド・ボーイetc)の4監督。


で、「四月の雪」を観てきた。
ぺ様ヨン様で大騒ぎなわけですが、冬ソナを観ていないおいらにはその熱気がイマイチ分かってなかったのですが、劇場は見事におばちゃまだらけでした。
ホ・ジノ監督の抑えに抑えた演出は健在。過剰な表現で観客に迫るのではなく、観客の想像力に委ねるこの監督の手法はおいらのツボ。余計な登場人物は一切排して二人の心理の変化をたんたんと追いかける。そのうちにどんどんと感情移入してしまう。憎悪、寂しさ、後悔、様々な感情が渦巻いて静かに静かにクライマックスを迎える。おいらはしばし考えてからこれをハッピーエンドと解釈した。
ドラマッティックで分かりやっすーい映画を期待している人は退屈すること間違いなし。主人公達の仕事や私生活が丁寧に描写されスパイスとなった前作「春の日はすぎゆく」の方が作品の完成度は高いと感じましたが。


サマリア [DVD]
DVDで「サマリア
鬼才ギドク監督。今回もとことんに残酷。そして少女は汚されながらどんどん美しくなる。映像をみながら、つい「もうやめてよ〜。もういいよ〜」と情けない声が出てしまうが、もちろんギドクは止めない。


復讐者に憐れみを デラックス版 [DVD]
それから「復讐者に憐れみを
オールド・ボーイ」を楽しめた人なら楽しめます。韓国映画界最高峰の演技派が固めています。今回も救いはありませんのでそこら辺は間違っても期待しないように。現在はダムの底に沈んでしまったという河原のシーンが本当に美しい。


こうして観ているとやはり韓国映画は日本映画の数倍エネルギーが溢れています。1カットごとの力が全然違います。